2013年1月13日日曜日

思考が創造する現実 part 2

(part 1より)

コンファレンス中に、ニューヨークで活躍している、という若いアーユルヴェーダの医師と知り合いになりました。先祖代々アーユルヴェーダドクターで、名前を言うと誰もが知っている方のようです。その方が、いずれ日本でも講演会をしたいからサポートしてくれないか、といった話を顔を合わせるたびにしてきます。いくら有名な方でも、私自身がよく知らない人を推薦したりはできないし、かといって彼のことを知る時間はあまりないし、困ったな~と思っていました。この件に関しては、帰国してから驚くことになります。ある日片づけものをしていると、「日本で講演会を希望するその道のプロのサポートをしたい」などと書いた願い事メモが出てきたのです。かなり前に書いたもので、すっかり忘れていたのですが、困ったなんて思ってごめんなさい、望んだのは私でした・・・とせっかく願いが実現したのに、時差がありすぎて忘れちゃってた・・・な体験をしました。

沢山の素晴らしい講義を受け、異なる国々から来た人たちと知り合い、充実したコンファレンスは終了しました。次は料理教室への参加です!プライベートレッスンで、何でもリクエストできるとのことだったので、とても楽しみにしていたものです。教室の詳しい場所については、前日に電話をするよう言われていました。はやる気持ちを抑えながら電話をかけると、「この電話は現在使われておりません」というメッセージが聞こえてきます。電話番号を2つもらっていたので、もう1つにかけると、そちらも同じ。私の携帯電話に問題があるのかと思い、何人かの人にかけてもらっても同様・・・。たくさんある料理教室の中から選びに選んだものだっただけに、どうして電話が通じないのぉぉ、と落ち込みました。

落ち込みながらもコンファレンスで知り合った人たちと食事をしていると、「明日からアーユルヴェーダの料理教室に行くのだけれど、誰か一緒にどう?」と私たちに声をかけてきた人がいました。人数が集まればそれだけ安くなる、ということでその人は参加者を募っていたのですが、私にとっては完璧なタイミング。すぐに手を挙げました。

翌日、レッスンは町外れにあるカフェで行われました。アーユルヴェーダの理論に基づいたメニューなのですが、スパイスはあまり使用しないので、香辛料が苦手な人もおいしく食べられるお料理ばかりです。その時習ったメニューの1つがとても気に入り、今も毎日、朝食でいただいています。習った料理の内容も良かったのですが、そのとき一緒に参加した人たちとはとても気が合い、午前中は料理教室、午後は観光、夜は遅くまで色々な話で盛り上がる、という日々をそれからの数日間過ごしました。

師との面談が目的の旅でしたが、それがかすんでしまうくらい様々な実のある体験をした旅でした。最後の日に、出会った人々や体験したことに思いを馳せながら歩いていると、先日電話が不通だった料理教室の看板があることに気がつきました。いつも通っていた道に、どうしたら見逃せたんだろうと思う程の大きな看板が。その教室は、電話で場所を教えてもらうまでもなく、毎日通っていた場所にありました。電話が通じなかった日、メールでその旨を伝えたのですが、返事は帰国する頃に届きました。私のために時間を取っておいてくれた教室には申し訳ないけれど、なんだか力が抜けて笑ってしまいました。初日の宿泊先から始まって、予定した通りには進まなかった旅でした。しかし振り返ってみると、予定していたのものよりもさらに良いものと出会えた旅でした。

そんな旅から2年後、インドにいるチベット人の里子に会いたいね、と家族と話していました。里親としてのご縁をいただいてから5年経つので、1度顔を見せに行くのもいいかもね、と。インドへのフライトは、深夜到着のものがほとんどです。その中で1社だけ、夕方着の直行便がありますが、他社と比べて2倍の航空運賃です。でも夜中に到着するのは避けたいので、それで行けたらいいなあ、と思っていました。ある日、その航空会社のサイトをなんとなく見ていたら、期間限定で破格の運賃設定があることを発見しました。しかも、行きたいと思っていた時期に該当します。迷うことなくそのフライトを予約し、最初の2週間程は1人で過ごし、その後家族と合流することにしました。

以前とは違う土地に行ってみたい、とガイドブックを見たものの、気温が高過ぎて滞在には適さなかったり、女性が1人で過ごすには治安があまりよくなかったりというところばかりだったので、少し残念でしたが、前回と同じ土地に滞在することにしました。そして、現地に留学している友人とたまに会う以外は1人で過ごすので、ガンジス河を眺めながら瞑想三昧にしよう♪と、ゲストハウスも河の近くに予約し、絶対河が見える部屋にしてね、と何度もメールをしました。

(part3に続く)



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